第3章 蒼の侵食
初登校日から約1週間。
明日からまた電車に乗らなければならない。
帰りは歩いて帰ってきていた。
朝の時間を早めても、次の日にはまた触られた。
行為は日に日に大胆になっていく。
誰かに助けて欲しかった。
でも、声を上げるなんて出来なかった。
婚約者は帰って来ない。
明日からは朝も歩いて登校しよう。
1時間くらい早く起きなきゃ…。
スプリングの軋む音を僅かに感じながら布団を被る。
眠る時はあの感触を思い出して、ほとんど眠れない。
「あーあ、楽しくない…」
せっかく婚約者が帰って来なくて、ひとりのハッピーライフだと思ってたのに…帰って来て欲しい。
目を瞑って、眠れるまで我慢した。