第2章 痛みの始まり
どんなに刺激しても、婚約者の身体に反応が出たのは、勃起のみ。
息が荒くなるわけでもなく、ましてや、達したわけでもない。
「痛いだろうし、フェラだけにしてあげようと思ってたのに……
痛いのと、苦しいの、どっちがいい?」
「苦しいって…?」
「たぶん、吐いちゃうんじゃないかな」
そんなの…どっちも嫌なんだけど。
でも…今はこの人に従わないと。
「悟さんはどっちがしたい?」
「痛いって泣かれるのも嫌だけど…
吐かれる方が、もっと嫌かな」
じゃあもう決まってるじゃん。
立ち上がり、ワンピースの中に手を入れる。
下着の紐を解き、ワンピースの裾を噛んだ。
こうしたら、痛いって言えない。
婚約者は目隠しを外し、少し面倒臭そうな顔をした。
したかったんじゃないのだろうか。
手を引かれ、膝を跨るようにソファの上に乗せられる。
膝がソファに沈んだ。
婚約者の指が私の口内に押し込まれ、舌をなぞり唾液を絡ませて、糸を引きながら離れる。
「ローションないし…
仕方ないから、気持ちよくしてあげる」
唾液で濡れた指がぬるっと、クリトリスを撫でた。
腰がビクッと震え、擽ったさとは違う感覚に力が抜ける。
広い肩に手をついて、縋るように身を寄せた。