第1章 五条 悟の場合…※R18
「いや~、まさか茉奈にひん剥かれるとはな~」
「言い方に語弊があると思うんですけど?血って汚れ落ちにくいんで早く洗った方がいいと思っただけで…」
あれ?そもそも私の体調確認だけに寄ったなら、さっさと帰らせて自分で洗濯できたのでは?と気付き茉奈は改めて溜息を吐く。自分より遥かに身長が大きい悟に着れる服は当然無いのでとりあえずバスタオルを被っている。(汚れの無いズボンも脱ごうとふざけたところは必死に阻止した)
「それにしても五条先輩が怪我するなんて珍しいこともあるんですね。そんなに厄介な呪霊が出たんですか?私レベルの招集ならそんなはずはないと思うんですけど…」
新しいシーツをかけつつ疑問を投げかけた。無下限呪術が発動している限り肉体に傷がつくはずはないという茉奈の中での常識が覆された動揺がまだドクドクと心臓を揺らしている。
「遊んでたらちょっと失敗したって話。心配しなくても僕最強じゃ~ん」
「いくら最強とはいえ、五条先輩も人間ですし。さすがに心配しますよ、っえ!?」
シーツを掛け終わりふと振り向くといつの間にか背後に立っている悟に驚いた拍子にふらつき危うく倒れそうになる。
「ところで茉奈?さっきからずっと疑問なんだけど」
「な、なにがですか?!」
腰はがっしりと支えられ、眼前には悟の鍛えられた胸板が迫る状態に堪えられず茉奈は必死に視線を逸らしながら答える。
「俺は付き合ってるつもりなんだけど?」
「い、今更何を…あ!」
随分前に交際することになり、合鍵を渡した日に言われたことを思い出した茉奈は大きな声を上げた、その顔には「忘れてた」と書かれている。悟はそれを読み取ると腰に回した手に力を込める。
「言わないとこのまま抱き潰そうかな~」
「あだだだだ…!ごじょ…悟!!ゴメンナサイ!!」
「よくできました。でも抱き潰すのは決定~!」
「なん…!?悟って呼んだじゃないですか!!?」
支えていた腕が離れ、少し仰け反る状態だった茉奈は背後のベッドに倒れ込む。
掛け替えたシーツからは柔軟剤の香りがふわりと立ち昇り鼻をくすぐったが、それを抑えるように置かれた手でシーツが軽く沈む。
ギシリ…