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【呪術廻戦】風邪を引いたとある1日【短編集】

第1章 五条 悟の場合…※R18



「ふぃ~~…極楽極楽」

湯舟に浸かると自然と声が漏れる。
後輩達に任務をお願いしている状態でこんなにゆっくりしてもいいのだろうか、という申し訳なさはありつつも最強術師と言われる悟が居るならまぁいっか、という考えが最後には来る。

負けるはずがない。
学生時代から抜群の戦闘センスと何者も接触出来ない術式、無下限呪術で無敵の名を欲しいままにし傲慢さすらも許された人間だ。

「そういえばスマホ鳴ってたんだった」

湯舟に浸かりながらスマホのロックを解くとメッセージアプリの通知が数件溜まっていた。
スポンサーの広告に紛れて一つのメッセージに目が留まる、メッセージの主は高専時代の先輩であり現在は五条とともに高専にて反転術式を駆使して医師をしている家入だった。
「硝子先輩?」なんだろうか、と首を傾げつつメッセージを開いた茉奈は慌てて湯舟から上がり濡れた髪もそのままに脱衣所から飛び出した。

「ただいま茉奈。もう起き上がって大丈夫~?」

「うわぁぁ!!?」

リビングに続く扉を開ける直前、背後から気の抜けるような悟の声が聞こえて思わず叫んだ。振り返ると、ちょっと驚いたように五条が立っている。

「い、今さっき硝子先輩から五条先輩が血みどろで医務室に来たって…あれ?」

「あぁ、それほとんどが返り血。1年’sはまだまだ発展途上だからね~、担任としては後始末はきちんとしないとね」

頭の先からつま先まで観察すれば確かに返り血ばかりだ、が、違和感のある場所が一か所だけあった。バサッ!と悟の上衣を捲り上げた茉奈に驚いた悟だったが、平静を装いつついつものように両手をあげておどけて見せた。

「…内臓は治ってるから問題ない。傷跡は後から治せるからまぁいいやと思ってたんだけど、なんで分かんだよ」

血みどろの衣服に目が行きがちだが、よくよく見れば脇腹の部分が刃物のようなもので裂かれていた。裂かれた布の周りに滲む血は返り血ではなく恐らく悟のものだろう。
確かに悟であればこんな傷はいつでも治せる、その場で治さなかったのは”後始末”が忙しかったからなのか”どうでもいい”という気まぐれなのか。

はぁ、という溜息とともに脱衣時から電子音が鳴り響き茉奈は悟を見上げた。

「丁度洗濯終わったんで、脱いでください」
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