第9章 凍ったまま
臨月に入ったある日、検診で病院に来ていた。
貯金が少なくなり、そろそろ仕事をしなければと思っていたが、それはまだ叶いそうにない。
家に帰ろうと帰路を辿っていると、辺りがぐちゃぐちゃに壊れていた。
瓦礫の方向から逃げ惑う人々。
その中の一人が、危ないから行くなと教えてくれた。
銃の魔人とチェンソーのやつが戦っていると…。
銃の魔人…?
銃の悪魔ではなく?
胸騒ぎがした。
でも、前へは進めなかった。
私一人の身体ではないので、危ない場所にはいけない。
もしかしたら、みんなが戦っているかもしれない。
大切な私の――家族が。
お腹を撫でながら来た道を戻る。
「アキっ……」
ちゃんと帰ってきてね。