• テキストサイズ

【チェンソーマン】凍てついた幼心〈早川アキ〉

第8章 白銀の世界に


家を後にし、旅館に泊まる。
4人で同じ部屋に泊まり、夕食がテーブルに並べられた。

パワーちゃんが食べられないものを私たちの皿に乗せていく。
彼女の皿にはほとんど何も残らなかった。
私の物を分けようとしたが、野菜ばかりでどうしようもなかった。

するとパワーちゃんはデンジくんの腕を噛んだ。
慌てて私は部屋を出た。
たぶん私は知っちゃいけない。
パワーちゃんが何者なのか、デンジくんの胸にあるスターターロープみたいなのはなんなのか。


「結那、食べよう」


襖を開け、アキが私の手を引く。
腕に力を入れて、頑なに動かなかった。
知ってしまったら…アキが苦しむ。


「口移しで食わせるぞ」

「いいよ。
アキなら、嬉しい」


部屋から出て襖を閉めたアキが、私の口に親指を入れた。
舌を撫でて、唇を撫でて濡らす。


「俺が――結那を食べてもいいのか?」


コクッと頷くと唇が触れて、すぐに部屋に戻った。
ご飯を食べて、みんなで笑い合う。

この時間が、あとどれくらい残されているのだろう。


/ 121ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp