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【チェンソーマン】凍てついた幼心〈早川アキ〉

第6章 壊れないもの


お風呂から上がるとアキはチラシを取り出してきて、キッチンの奥へ向かう。
どこかに電話をかけるようだ。
そっと近付いて、アキの背中から覗き込んだ。

チラシは寿司屋のものだった。
注文しているアキの背中を見ながら、首を傾げる。
他にもたくさん何かを買ってきているようだったから。

作るものとかあるかな…と思い、冷蔵庫を開ける。
ビール?
ジュース等も入っていて、何かするのかな?と考える。

やっぱり今日の仕事は特別なものだったんだ。


「結那、今日は祝勝会。
タマ沈めてきたしな」

「だからそれ…なんの話?」

「そのまんまだろ。
タマ沈めて、鎮魂歌(レクイエム)捧げてきた」


余計、意味がわからない。

餃子を作って欲しいと言われたので、冷蔵庫から材料を取り出す。
材料を調理台に置いて、アキの方を向いた。


「タマって…これのことだよね?」

「っ!……急に触んな…」


アキの股間を指で撫で上げた。
ピクッと腰を震わせたアキ。

顔を見上げていると、身体の向きを元に戻されて、後ろから両手を掴まれた。
耳にアキの顔が近付く。


「足りなかったのか?」


心臓がトクンッと跳ねてて、慌てて首を振った。
アキは笑って、首筋を吸ってから離れていく。

振り向き、アキを屈ませ、耳の下に吸い付いた。
私ばっかり、見えるとこに跡残されて…お返ししてもいいよね?
マキマさんの前で困ればいい。

勝ち誇ったように鼻息を荒くしながらアキの顔を見ると、困ったような嬉しいような、優しい笑顔を浮かべていた。


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