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【チェンソーマン】凍てついた幼心〈早川アキ〉

第5章 内側に隠した鈍痛


アキの腕の中で目を覚まし、時計を見る。
短い針はほぼ7を差していた。

違和感に気付き、布団の中を見てみる。
服を着ていたはずなのに…上だけ脱がされていた。
アキはどうして、直接肌に触れたいのだろう。

ボーッとした頭では答えは見つからず、現実に戻っていく。


「アキ!アキ、起きて!」


アキは昨日、お風呂に入っていない。
午後にシャワーは浴びたが、出勤するのだ。
私や姫野さんの匂いは洗い流したいだろう。
"マキマさん"はきっと、アキの上司か何か。
会う可能性だってある。

軽く胸を叩くと、ゆっくり目を開けたアキ。
私の背中に回していた手を、自身の顬へと移した。


「頭痛ぇ…」

「おはよ」


そっと頭を撫でる。
伸びた髪が顔にかかり、擽ったそうにしていたので、耳にかけてあげる。


「……おはよう」


ゆっくり起き上がって服を着る。
アキが離したくなさそうにしていたが、起きないとアキたちが遅刻してしまう。


「うっ…結那、眩しい…」


いつも寝起きのいいアキが辛そうにしている。
それだけ飲んだのだろう。
先輩に言われたら断れない人もいるだろう。
でもアキはちゃんと断れる人だと思っていたけど…飲みたかったのかな。

アキから布団を奪い取り、浴室へと押し込んだ。
そのままデンジくんとパワーちゃんを起こしてからキッチンに向かう。
食パンをトースターに入れ、お湯を沸かした。

二人が起きて来ない…。


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