第4章 燻る何か
私に覆い被さるようにアキは倒れた。
耳元で繰り返される熱い呼吸が、私の熱を冷ましてくれない。
「あっつ……
やりすぎたな…」
熱くて水を浴びたいくらいなのに、私の上で身体ごと呼吸をするアキが愛しくて、そっと抱き締める。
途中で解かれた髪の隙間に指を通して、ゆっくり撫でた。
「うん、疲れたね…」
「うん。結那」
繋がったまま優しく触れ合って、アキは甘えるように擦り寄る。
このままずっと――この腕の中に閉じ込めておきたい。
アキはずっと、中で果てていた。
その度に私は、全てを飲み込んで、身体の奥に流した。
愛しくて、辛くて、切なくて…よくわからない感情を持て余しながら、アキに想いを馳せている。
どうして私はアキと出会ったのだろう。
どうして、好きになってしまったんだろう。
ずっと抱き締め合いながら、お互いの存在を確かめていた。