第11章 本物の愛のカタチ※if
救急車の音が聞こえてくる。
アキは玄関の近くまで一緒に移動してくれて、扉の鍵やチェーンも外してくれた。
「アキ、待って!
いつ来れる?
この子、早くパパに会いたいって…」
「ふっ、結那もだろ?俺も……
出来るだけ早く行くから、待ってろ」
触れるだけのキスをして、アキはまたベランダから出ていった。
左の袖だけが最後に見えた。
すぐにインターホンが鳴って、その場で返事をし開けようと思ったけど、また痛みがくる。
「あ…開けて……っ…」
先程の陣痛から10分くらいだろうか…。
救急隊員の人が入ってきて、痛みが治まると、支えてもらいながら家を出た。
アキ、早くね。