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【チェンソーマン】凍てついた幼心〈早川アキ〉

第11章 本物の愛のカタチ※if


「結那、俺のことは誰にも言うな。
予定日は?
産まれたらまた来る。
二人で静かに暮らそう」


もう行っちゃうの?
やだ…まだアキといたい。


「言わない。
言わないから…まだいて……アキぃ」


ぎゅっとアキに縋る。
夢なら、そんな一瞬で終わらないで…私の傍にいて。


「あと1週間もない。
会えるよ。この子に会えるよ」

「ん、待ってろ。
必ず迎えに来る。
―――結那、愛してる」


アキの言葉で、アキの口から、アキの声で…初めてその言葉を聞けた。
嬉しくて嬉しくて、どうしようもないくらい涙が溢れてくる。

やっとアキの心は、私に向いてくれた。

アキの身体を引き摺るように玄関の中に入れて扉を閉める。
誰にも言うなって言っていた。


「私も、アキのこと…愛してる」


抑えていたものは溢れて、塞き止めることなんて出来なかった。
ずっと言えなかった気持ち。
家族になろうとしていた。
けど諦めて、アキの熱を受け入れた。

それでも、言えなかった。
アキの心には別の人がいたから。
言ったら、アキが苦しむと思ったから…言えなかった。

手紙には、"本当は言われたかった"って書いていた。
もう、我慢しなくていい?

顔を上げると見つめ合い、どちらともなく、唇が引き寄せられていく。
まるでN極とS極みたいに、近付いたら離れないの。
引き離されようとしても、離れたくないって、お互いを引き寄せるの。

重なった唇が溶けて混ざって…絡んだ。
アキ、もう離れない。
だから、離れないで。
夢なら叶えてよ__。


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