Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
酒屋のカウンターでは、がいつものようにグラスを磨いていた。
店内はほどよい賑わい。 常連の船乗りたちがテーブルを囲み、笑い声を上げている。
少し外に出ると、ふと潮風に乗って漂ってきた匂い。
海の塩気の中に混じる、どこか懐かしい香り。
「ん……?」
は一瞬、港の方を見た。
夕陽に照らされた帆船のシルエット。
新しい船が到着しているようだ。
だが、常連の声に呼ばれ、すぐに店に業に戻る。
「おいちゃん!いつものやつ!」
「はーい! 少々お待ちをー!」
酒瓶をテーブルへ運ぶ途中、隣の席の会話が耳に入ってきた。
「なぁ、聞いたか? さっき港に止まった船、帆に麦わらのマーク付いてたってよ。」
「マジか……それって、この前新聞で見た3000万の麦わらのルフィじゃねェか?」
「ヤベェな。しばらくはあんまり出歩かないほうがいいかもな。ネコガミ様がいるからって過信しすぎるのは良くない。」
は無言でグラスを置き、微笑んだ。
「ごゆっくりどうぞ。」
――麦わらのルフィ。 3000万ベリー。
カウンターに戻りながら、彼女の瞳がわずかに細まる。
港の灯りは、今日も夜の海に優しく揺れていた。