Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
いつものように買い出しに出る。
朝の市場はいつも通り賑わっているはずだった。
でも、今日は違う。
通りを歩く人々の足取りが重く、声が少ない。
活気が、全くない。
八百屋のおじさんに声をかける。
「どうしたんですか?なんか、みんないない……?」
おじさんは顔を曇らせ、声を潜めて言う。
「今日上陸してきた海賊がやりたい放題なんだよ。街を荒らし回ってるんだ。酒場を探してるって話してたから、ちゃんの店危ないかもしれない。」
心臓がどくんと鳴った。
は急いで店に向かう。
石畳の通りを駆け、息を切らす。
店の前に着くと、20名ほどの集団がいた。
荒くれた男たち。
酒の匂いと、血の臭いが混ざっている。
「酒屋はまだ開かねェのかよ!」
「ドアぶち破って入っちゃいますかぁ?」
リーダーらしき男は、剣を肩に担いで笑っている。
は息を整え、前に出る。
「酒屋はまだ開かないわよ」
男たちが一斉に振り返る。
「なんだ?」
「姉ちゃん酒屋の店員なら今すぐに開けてくれよ」
は静かに言う。
「まだ準備できてないから、あと2〜3時間後にきてくれる?」
男がニヤリと笑う。
「あぁ?オレらに逆らうつもりか?オレらのボスにはなぁ、懸賞金もついてんだ。怒らせないほうがいいぜ?」
の瞳が細くなる。
「そうやって脅すような人たちは来てもらわなくて結構よ?街の人たちを怖がらせる人たちは歓迎できないわ」
男の顔が歪む。
「なんだてめェ!」
男が剣を振り上げ、襲いかかってくる。
は即座に戦闘モードへ。
「賞金首なんだったら、その首貰っちゃうね?」
大型種へ。巨大な黒い獣の姿で、地を蹴る。
前脚を振り下ろし、最初の男を吹き飛ばす。
骨の砕ける音が響く。
雑魚からどんどん倒していく。
爪が肉を裂き、牙が喉を噛み砕く。
血が飛び散り、悲鳴が上がる。
騒ぎを聞きつけた街の人々が、遠くから見守っていた。
「ネコガミ様……?」
「姿を見るのは初めてだ……!」