Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
マスターが完全に復帰した。
店は久しぶりに、マスターの声で活気づく。
常連さんたちが「おかえり!」と声をかけ、酒瓶が並ぶ。
今日はお祝いムードで、飲み比べ大会に発展した。
グラスがぶつかり、笑い声が絶えない。
注文を聞き、酒を注ぎ、つまみを運ぶ。
汗が額を伝うけど、今日はなんだか楽しい。
もちろん、麦わらの一味も来店していた。
ルフィは肉を頬張りながら大声で笑い。サンジは厨房を覗き込んで「手伝おうか?」と声をかけてくる。
「ありがとうございます。でも、サンジさんも座って楽しんでくださいね」
マスターもみんなと笑っている。
「今日は特別だ。飲め飲め!」
店内には楽しそうな笑い声が響き、皆が次々にグラスを空けていく。麦わらの一味も負けじと酒を飲んでいた。
夜が深まるにつれ、街の人々はほぼ帰宅した。
マスターは病み上がりなので、が促す。
「マスター、もう遅いですし、先に帰ってください!」
マスターは苦笑しながら頷いた。
「じゃあ、後は頼んだぞ」
は片付けを続ける。
店残ったのは、麦わらの一味の面々。
ルフィ、サンジ、ウソップ、ナミは机に突っ伏してダウンしている。
酔っぱらって寝息を立てている。
それでも、まだ一人酒を飲んでいる人がいた。
ゾロだ。
は最後の片付けを終える。
ゾロはグラスを傾けながら、ぼそっとに声をかけた。
「もう片付けは済んだのか?」
「えぇ。皆寝ちゃいましたね」
ゾロは小さく息を吐き、酒瓶を傾ける。
「あぁ。話し相手がいねェんだ。付き合えよ」
そう言って、空いたグラスに酒を注ぎ、に差し出す。
「私、お酒はあんまり飲めなくて……」
「じゃあこの一杯だけでいい。乾杯してくれ」
は少し迷ったが、グラスを受け取る。
二つのグラスが軽く触れ合う。
カチン。
ゾロがグビッと飲み干す。
も、意を決して一口。
喉が焼けるような感覚が広がる。
久しぶりのお酒は、胸の奥まで熱く染みた。