Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
テーブルでは、これまでの旅の話や夢の話が自然と始まる。
も手を動かしながら、耳を傾ける。
ルフィとウソップが興奮気味に話し、サンジが煙草を吹かしながら笑っている。ゾロは黙って酒を飲んでいるが、時折小さく相槌を打ち、笑っている。
彼らの話は、危険で過酷で、でもどこか楽しげだ。
笑いながら、笑いながら、生きている実感を語る。
やっぱり、悪い人じゃないのかも?
海賊なのに、こんなに自由で、無邪気で
仲間を大切にしている。
料理を運び終えたタイミングで、
思い切って、ゾロに声をかけてみる。
「お兄さんは、どうして海賊になったんですか?」
テーブルが一瞬静かになる。
ゾロは酒の杯を置いて、ゆっくりとを見た。
「……オレに聞いてんのか?」
低い声で、ぶっきらぼうに。
そして、杯を一気に煽り干す。
ゴクゴクと喉を鳴らし、杯をテーブルに置く音が響く。
「なんでもいいだろ」
短く、吐き捨てるように。
視線はから逸れ、再び酒瓶に伸びる。
ルフィが大声で笑う。
「酒の席なんだからもっと楽しく話してくれよォ!」
サンジがため息をつきながらフォローする。
「せっかく打ち解けようとしてくれたのに、こいつがアホでごめんねぇ」
ゾロは面倒くさそうに肩をすくめ、もう一杯注いで一気に飲み干す。
「知るかよ」
は静かに笑みを浮かべる。
「ふふ、いいんです。ごめんなさいね。今日もたくさん食べてくださいね。」
はカウンターに戻りながら、胸のざわつきを感じる。
今日の営業は、いつもより少しだけ長く感じた。
扉に鍵をかけ、はカウンターに座り込む。
暗闇の中で、静かに息を吐く。
窓の外、停泊中の船は静かに灯りを灯している。
まだ、決断はできない。