Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
ゾロは剣を収め、息を吐いた。
「仕方ねェな。ちょっと待ってろ」
そう言って、どこかへ行った。
は砂浜に座ったまま、波を見つめる。
波が寄せては返す音だけが、静かに響く。
しばらくして、ゾロが戻ってきた。
手には、干魚の欠片。
少し乾いて、塩気が強い匂いがする。
「これしかねェけど、食えよ」
そう言って、干魚を地面に置く。
はそっと近づき、匂いを嗅ぐ。
ゆっくりと口に運ぶ。
やっぱり、悪い人じゃないのかも。
でも、だったら、どうして海賊になったんだろう。
はゾロの足元へ行き、にゃ〜とお礼を言う。
ゾロはため息をつきながら、雑に頭を撫でる。
大きな手が、毛を逆立てるように撫で回す。
痛いわけじゃない。 ただ、乱暴で、でも温かい。
ゾロは再び剣を抜き、鍛錬を再開する。
は少し離れて、砂浜に座り、じっと見つめた。
波の音と、剣の風切り音が混ざる。
やがて、は静かに立ち上がり、浜辺を後にした。
部屋に戻り、人の姿に戻る。
ベッドに倒れ込むように座り、膝を抱える。
考え事がぐるぐると頭を支配する前に、早く寝た。
疲れ果てた体が、ようやく沈む。
夢の中でも、緑髪の男が剣を振るう姿が浮かぶ。
朝が来るまで、もう少し。
心の嵐は、まだ収まらない。