Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
島の奥へ。
奥へ。
奥へ。
人目につかない森の中まで走り続け、ようやく人間の姿に戻る。
息が上がる。 膝が震える。
でも、涙が出るほど嬉しかった。
やっと……あの船から、出られた。
森の木陰で、地面に座り込む。
掴んだ金貨の袋を握りしめ、深呼吸をする。
自由の味が、胸いっぱいに広がる。
まだ震えが止まらない。
でも、生きている。
は街の外れで、粗末な宿を借りた。
金貨を一つ取り出し、支払う。
腹が減っていた。
近くの小さな店へ入り、簡単な食事と水を頼む。
店内は地元の漁師や旅人たちで賑わっていた。
は隅の席に座り、耳を澄ませる。
「なぁ、海賊狩りのロロノア・ゾロって知ってるか?あいつがまた海賊を壊滅させたそうだよ。」
「マジかよ。さっき港で見た船、あれだろ?港にガツンとぶつけてきやがったぜ。狩られて清々するわ」
の手が、フォークを持つ指が、ぴたりと止まる。
緑髪の男。 剣を三本携えた、あの男。
ロロノア・ゾロ……
彼が……私の恩人だ。
胸の奥が、熱くなる。
外の海は、静かに波を立てている。
の新しい人生が、今、始まった。