Feline Journey( ONE PIECE )
第1章 🐾
厨房で料理を盛り付けている間、テーブルの方から会話が聞こえてくる。
「もう腹減って仕方ねェよ!早くでかい肉が食いてェ!」
青年の声が店内に響く。
金髪の男が煙草をくわえ、火をつける。
「ったく、ルフィの食い意地だけは一人前だな。」
長い鼻の男がクスクス笑う。
女性はため息をついている。
その瞬間。
トレイを抱えて戻ってきたの足が、ほんの一瞬、止まった。
心の中で、情報が繋がる。
麦わらのマークの船。 常連客が話していた名前。
そして……この麦わら帽子の青年が、その「ルフィ」だ。
表情を変えず、トレイをテーブルに置く。
「ご注文の肉盛り合わせとビール、お待たせしましたー!」
ルフィが目を輝かせ、早速肉にかぶりつく。
「うめェ!!最高だな!!」
口いっぱいに頰張りながら、純粋で無邪気な満面の笑み。
「ありがとうございます。ゆっくりどうぞ。」
は笑顔で返す。
カウンターに戻りながら、彼女は小さく息を吐いた。
グラスを磨く手は変わらず丁寧。
店内の喧騒の中、麦わら帽子が揺れる。
ルフィは肉を頬張りながら、無邪気に笑っている。
は、静かにその笑顔を見つめた。
今はまだ、ただの賑やかな客。
だから、彼女はただ、笑顔で酒を注ぎ続ける。
は、もう一度だけ、そっと鼻を動かした。
……やっぱり、なんか懐かしいなぁ。
夜が深まる中、酒屋の灯りが優しく揺れていた。