第3章 交錯する想い
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任務終わり。
学長からの呼び出しで高専に戻ると嬉しい知らせが。
「伏黒とについてだが……今後は各自任務を割り当てようと考えている」
夜蛾学長の低い声が、部屋に落ちる。
——ああ、やっと来た。
そろそろかと覚悟はしていたが、いざ学長から言われると師匠として込み上げてくるものがある。
はともかく、恵は呪術の「呪」の字も知らない頃から世話してたからな〜。
いやぁ、二人とも成長したな〜。
ま、僕の献身的な指導のおかげだろうけど!
「話はそれだけ?じゃ、僕はにケーキ買って帰るんで」
「悟、まだ話は─────」
ふと思いついた急用を理由に、ひらりと手を振ってその場を後にした。
あの場に長居すると、話が脱線して面倒な任務を押し付けられかねないし。
(19時半か……近場のケーキ屋は、っと…)
廊下を歩きながら、携帯を取り出す。
軽く検索をかけると、車で十分ほどの場所にまだ開いているケーキ屋が一件。
「間に合うな」
手隙の伊地知に連絡を入れ、車を出させる。
閉店間際、ショーケースの灯りの下で選んだケーキは少しだけ多めになった。