第18章 呪術甲子園
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どうして、朝一番からこんなことになってるんだろう。
「だいたい恵、ナマエのこと泣かせすぎじゃない?? それで彼氏面とか、なんのお笑いですかぁ〜?!」
「別に彼氏面じゃないでしょ、今は彼氏なんで」
「グッ……!!いや……でも、僕が認めてな───」
「つか、アンタが余計な写真送り付けたり、無駄に不安を煽るようなこと言うから泣いてんじゃないんですか。全部アンタのせいですよね?」
「ヴッ……ちょっ、ちょっとタンマ…!!」
飄々とした軽い雰囲気で恵くんを煽る五条さんと、それをことごとく涼しい顔で論破していく恵くん。
言葉のドッジボールで着実に致命傷を負わされていた五条さんは、ついに心臓を押さえたまま、その場にガックリと膝を着いた。
ちなみに、この不毛な言い合いが始まってから既に30分は経過していると思う。
「お、落ち着いて、二人とも」
見かねておずおずと声を上げれば、劣勢に立たされた五条さんは目隠しを少しずらし、ずるいくらいに潤んだ瞳で下から私を見上げてくる。
そのあまりにも綺麗な六眼の光に心臓を捕まれてしまえば、先に仕掛けたはずの五条さんを強く咎めることなんてできなくて。
(……でも恵くんは、正しいことしか言ってなかったしなぁ)
五条さんは恐らく、「僕じゃなくて恵を叱って!」と、訴えている。……たぶん。
だけど恵くんに非があるとすれば、それは五条さんの煽り文句に乗ってしまった部分くらいで、それを咎めるとなれば、先に────
(…………ダメだぁ。アタマ働かない、)
起きて早々に激しい口喧嘩を浴びせられていたせいか、私の脳内はまだまともに覚醒しきっていなかった。
どうしたものかと顎に手を添え、眉をひそめて考え込んでしまった、その時だった。
「伏黒ー!!怪我の調子は──………んぁ?」
バン!! と躊躇のない音を立てて扉が開かれたと思えば、寝間着姿のままの虎杖くんがひょっこり姿を現した。