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【呪術廻戦】呪いの嫁入

第18章 呪術甲子園


「あ、おはよ」
「あ……??」


枕元で片手を上げて挨拶をすれば、数回瞬きを繰り返した恵は、次の瞬間にハッと目を見開いた。


「はぁ??…アンタ、何で俺の部屋にいるんスか。つか、鍵……」


そこまで言いかけて、自分の今いる場所が自室ではなく高専の療養室であることに気づいたのか。

恵は自分の寝癖をガシガシと掻き上げながら深く溜息を吐き、上半身を起こした。


「今日は交流会だってのに、昨日はナニしてたの??」
「はあ?…何もしてねぇよ」
「機嫌悪っ。ナマエに嫌われるよ」


そう言って揶揄えば、見事挑発に乗せられた恵から、刺すような鋭い視線が突き刺さる。

相も変わらず朝はすこぶる弱いらしい。

まあ、僕には関係ないけど!


「てかナマエの首の跡、エグくない?ソレ恵が付けたの? いやぁ、勇気あるよね。"僕の"ナマエにそんな不埒なモン付けちゃうなんて」

「……別に、今は俺のなんで」

「はぁ〜〜〜〜ん!?!?恵はいつからそんなに生意気な口きくようになったわけ?……あ、昔からか」


そういえば、出会った時から恵は可愛げのないクソガキだった。

対してナマエは……ナマエは、出会ってからずうううっと僕のことが大好きな、世界一可愛い僕の娘!


「────ナマエ起きて!!!恵に虐められた僕が泣いちゃう前に!!」


部屋中に響き渡るような大声を張り上げてあげれば、恵は顔をしかめて両手で耳を塞ぎ、「……マジでやめてください」と煩わしそうに吐き捨てた。


「まだ朝の7時でしょ。交流会は午後からって聞いてるんですけど」
「うん、そうだよ」


あっけらかんと肯定すれば、恵は「そうだよ、じゃねえよ」と言いたげな仏頂面で、僕の視線から隠すようにナマエの頭の上まで軽く毛布を被せた。


僕の声を遮断するためにしたであろうそのあからさまな行動がヤケに癪に障り、僕は口角を上げたまま、恵ががっちりホールドしている毛布の裾をグイグイと力任せに引っ張った。
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