第13章 呪胎戴天
伊地知さんの口から告げられたのは、私の不在中に三人が少年院へ派遣されたことと、そこで遭遇した受胎が変態を遂げていたという事実。
──つまり、三人は今、特級呪霊と相対している。
『ちょうど今、釘崎さんを病院へ預けたところです。急いで高専に向かいますので───』
携帯を持つ指先が冷えて、全身の血が凍ったように冷たくなっていくのがわかった。
野薔薇ちゃんは既に傷つけられ、病院にいる。
だとすれば、残る二人は、今、どこで、何をしているというのか。
「…………適当な補助監督さんを捕まえて、すぐに向かいます。伊地知さんはそのまま、野薔薇ちゃんの傍にいてあげてください」
『えっ、いや、しかし……!』
「少年院の中に残った呪霊は、私が全部、祓いますから」
それだけ告げて一方的に通話を切り、私は再び無我夢中で足を動かした。
大切な人が消えていくのを私は見たくない。
もう誰も失いたくない。
(お願い……絶対、無事でいて)
恵くんも、虎杖くんも。
私の見えないところで勝手に死ぬなんて、そんなの、絶対に許さないから。