• テキストサイズ

【呪術廻戦】呪いの嫁入

第13章 呪胎戴天


本鈴ギリギリで教室に滑り込むと、談笑していたらしい釘崎と虎杖の視線が酷く突き刺さった。


「………伏黒、アンタ何したわけ」
「……別に何も」
「嘘つけ」


女の勘というやつか。

こんなにも直ぐに悟られるくらいなら、いっそ開き直って、ナマエと一緒に堂々と遅刻でもしてやれば良かった。


「この顔見てもういっぺん言ってみろ」
「うう~……っ」


俯いて逃げようとするナマエの顎を無理やり鷲掴み、釘崎が真っ赤な頬を指差した。

逃げ場を完全に防がれたナマエは、困り果てたようにギュッと目を瞑り固まっている。


「そんな怒んなって。元はと言えば釘崎が───」
「虎杖」
「ハイ、スンマセン」


すかさずフォローに入ってきた虎杖が無駄なことを言う前に制止し、俺は冷静を装って視線を逸らした。

それを見た釘崎は面白くなさそうに鼻を鳴らし、ナマエの頬を片手で強く押しつぶす。


「…いいわ。アンタが言わないなら、この子に聞くから」
「ヤメロ」
「止めない」
「…………」


本気で止める気は無さそうだ。

とはいえ、ナマエは感情がすべて表に出てしまうタイプ。

釘崎に誘導尋問でもされてしまえば、バレるのも時間の問題だろう。


「わっ、私はっ、───黙秘…!!!」
「あっ、コラ待て!!逃げんな!!」


自分でも隠し通せないと悟ったのか、あるいは危機察知能力が働いたのか。

ナマエは釘崎の腕から器用にすり抜けると、教室内を逃げ回り始めた。
/ 359ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp