第8章 百鬼夜行の、その最中※
絶頂の余韻に肩を震わせるナマエを食い入るように見下ろしながら、俺は一度深く重い呼気を吐き出した。
いきり立つ下半身の重みに急かされるようにボトムスのポケットへと手を伸ばすと、
静まり返った部屋にガサリと無機質なビニール音が響き渡る。
逸る手元を自制するように取り出したパッケージを口に咥えて端を引き裂けば、特有のゴムの匂いが一気に鼻腔を抜けた。
「っ……はあ、」
そのままボトムスと下着を同時に脱ぎ去り、ようやく解放された熱い昂りを数回、力強く扱き上げる。
指先に伝わる激しい脈動は、もう限界が近いことを急かすように俺の手のひらの中で主張した。
「めぐみくん、」
下からか細い声で名前を呼ばれ、ふと視線を落とせば、熱に浮かされた切なげな瞳がじっとこちらを仰ぎ見ていた。
その熱い視線に応えるように、
パッケージから取り出した薄い膜を先端へあてがい、形をなぞるように根元まで一気に扱き下ろす。
無機質な膜越しに伝わる肉塊の熱量に眩暈を覚えながら、
俺は再びナマエへと覆いかぶさり、まだ余韻に濡れたままの唇を深く塞いだ。
「んっ……ん、ぁ」
「……はっ、…ッ」
ようやく整った準備に安堵したのも束の間。
無意識に揺れるナマエの腰が、俺の先端を濡れそぼった蜜壷へと誘うように擦れ、思わず喉の奥で低い声が漏れた。
入り口に触れるだけで、頭の芯が痺れるほど熱い。
「…………ナマエ」
「…?」
耐えかねて身体を起こし、上から射抜くような視線で名前を呼べば、ナマエは小さく首を傾げて俺を見つめ返す。
「……痛かったら、…ちゃんと、言え」
「っ…」
そしてそれだけを告げ、猛り狂う欲望の先端を敏感な突起へとわざと、ねっとりと押し当てる。
その刺激にナマエの身体がピクりと素直に跳ねるのを、俺は一寸の狂いもなく見届けた。