第8章 百鬼夜行の、その最中※
「はっ……め、ぐみくん」
「……なんだ」
ふと名前を呼ばれ、髪を撫でながら答えると、ナマエの瞳がうっそりと細まる。
月光を吸い込んだその瞳の赤が、じわりと鮮度を増して俺を射抜いた───その瞬間。
「き…きもち、よかった……」
「……………」
こいつは、本物の馬鹿だ。
分かっていた。
知的好奇心の塊で、勉強も運動も人並み以上にこなすくせに、無責任に他人を煽るようなことを口走る。
理解してやっているにしろ、無自覚でやっているにしろ、死ぬほどタチが悪い。
「……煽んな」
「え……?いや、今のはわざとじゃ───んんッ…!」
言い訳を紡ごうとする口を強引に塞ぎ、熱を孕んで脈打つ蜜壷へと容赦なく指を深く突き立てる。
そして ぐちゅり、と卑猥な音を立てながら、溢れ出す蜜を狭い内壁へと塗り込むように指をかき回した。
「んんッ、はぁっ、あ……っ! めぐ、み……くん、そこ、変……っ」
ざらつく柔らかな肉を内側からなぞり上げれば、ナマエの腰がガクガクと震え、俺の胸元にしがみつく指先に力がこもる。
「まっ、待って、……おねがい……っ!」
ぐちゅぐちゅとわざと音を立て、ナマエが「変」だと漏らした弱点を執拗に責め立てる。
「……イけそうか?」
「っ……、ぅう、」
耳元で熱く囁きながら問いかけてやると、
ナマエは返事の代わりに、俺の指を絞り上げるように中をキュっと収縮させた。
「…わかった」
「ぁっ……や、ぁ……っ!」
さらに中を蹂躙しやすいよう、ナマエの膝を大きく割り込み、指を二本へと増やす。
溢れ出す蜜をかき混ぜるように、ぐちゅりと音を立てながら、弱点である柔らかな肉の隆起を何度も擦り、鋭く押し上げた。
「はっ、ぁ……んんぅ、ッ」
耐えきれないといった様子で、ナマエの腰がガクガクと震えながら宙に浮く。
───そして。
「───イッ、……んん、!」
指先だけで一度絶頂を迎えたナマエは、
シーツに深く沈み込みながら、小刻みな震えとともに余韻に溺れていた。