第8章 百鬼夜行の、その最中※
舌を深く絡め合わせたまま、纏うものがなくなったナマエの無防備な下半身へと手を伸ばし、溢れ出す蜜口へ一気に指を沈めた。
「っ、……、」
くちゅ、とダイレクトに耳まで届いた粘膜の音。
その音に反応するように、ナマエの身体が逃げ場を求めてぴくりと跳ねる。
(………いい顔、)
塞いでいた唇と、シーツに縫い付けていた手首を一時的に解放し、上から獲物を検分するように見下ろした。
暗がりの中でもはっきりと分かるほど、ナマエの顔は朱に染まり、肩で激しく呼吸を刻んでいる。
微かに開いた唇はどちらのものか判別できない唾液で濡れ、月明かりに照らされていた。
「ん……、」
そっと頭に手を伸ばし顔にかかった髪を払うように撫でると、ナマエは目を細めて口角を緩ませた。
いつだってこうしてやると満足そうに笑みを浮かべるこいつが──今は、俺に壊されることを望んでいる。
だったら、その期待通りに叶えてやるのが、俺の役目だ。
「っ、……ぁ、待って。そこは、いいから……っ!」
横たわる両脚を掴み、天井へ向けて容赦なく割いてやれば、先ほどまでとは違う切実な制止の声が飛ぶ。
自分も散々俺のソコに触れて焦らしたくせに、どの口が言っているのか。
「良くねぇだろ」
「だって、」
「だってじゃねえ」
既に蜜を吐き出してはいるが、もっと奥まで解しておかなければ、後でこいつの痛みが増すだけだ。
そんな理屈を脳内に並べながら開いた腿の間へと頭を潜ませると、拒むようにナマエの太腿に顔を挟まれた。