第6章 堕神※
強すぎる刺激に思考が追いついていないのか、ナマエは焦点の定まらない瞳で何度も瞬きを繰り返している。
ようやく解放してやった口からは、熱を孕んだはくはくと浅い呼吸が零れるだけ。
乱れた息が俺の頬にかかるたび、じわりとした熱が伝わってくる。
「は……はっ、──ん…っ」
目尻から零れ落ちた雫を指先で掬い取り、軽く頭を撫でながらもう一度だけ軽く唇を重ねる。
そして視線を下へと滑らせて足の間へ潜り込むと、ナマエの足がびくりと跳ね、落ち着きなくバタついた。
「……オイ、」
「やっ、やだ…!なんで……そんなとこ、見るの、」
必死に閉じようとする膝裏を、ガッチリと両手で押さえ込む。
開かされた足の間からナマエを見上げると、羞恥に染まった顔で何度も首を振っていた。
「なんでって、…それ聞きてぇのか」
「っ、」
理由なんて決まってる。
コイツの全部を、この目に焼き付けておきたいからだ。
俺以外の何者にも晒されることのないその場所を、今から自分のものだと刻み込むために。
「……お前の全部、くれ」
言ってから、自分で一瞬息を呑む。
さっきナマエが口にしていた言葉を真似するように告げただけなのに、妙に胸がざわついた。
死ぬほど恥ずかしい。
よくもまあ、これをシラフでペラペラと言えたもんだ。
そう感心しながら羞恥に震える内腿の間───蜜の溢れる入口へ息を吹きかけると、ナマエの身体が強ばった。
今日は予鈴の音も、野次馬の妨害もない。
この先を邪魔する要因は、どこにもない。
「……好きだ」
「ひゃっ…、ンっ、」
伝えそびれた本音を零してから、俺は目の前の敏感な突起へ舌を這わせた。
溢れ出す愛液を掬い取り、抉るように深く、丁寧に舌を動かせば、ナマエの指が俺の髪をくしゃりと掴んで引き寄せる。
「や…っ、恵く──んンッ、」
逃げ場を失ったナマエの腰が、絶頂を予感するようにひくりと期待に跳ねる。
同時に舌で舐っていた蕾を強く吸い上げてやると、ナマエはあっけなく背中を逸らし、張り詰めていた糸が切れるように深く果てた。