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【呪術廻戦】呪いの嫁入

第1章 旅立ち


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「五条悟。報告を」

薄暗い会議室。

途中、と名乗ったあの女の子を硝子の元に預け、僕はここへ足を運ばされていた。


「わざわざ僕が言わなくたって、伊地知の報告書やらなんやらで聞いてんでしょ〜?物忘れ……認知症ですか〜?」


わざとらしく肩を竦めてそう言えば、室内のあちこちからギリリ、と歯を噛み締める音が響いた。
わ〜怖い怖い。ほんと、これだから更年期は。


「貴様にしか分からぬ事があるだろう。感じたこと、見たもの、残さず吐いていけ」
「え〜……その言い方やめてくんない?僕が犯罪者みたいじゃん」


まあ確かに、僕にしか分からないことは───あったり、なかったり。
でも正直、伊地知や他の術師の報告で十分じゃない?今さら僕を呼びつける意味、ある?


「夏油傑の残穢があったという報告は本当か」
「……、」


あの時。
の残穢に微かに混じって流れてきた、あの気配。
僕はまだ、ほんの少しだけそれを認めたくなかった。


「その反応……ハッタリではなさそうだな。この件はアイツの仕業か?」
「あ〜、ま。そうなんじゃない?あのレベルの封印を解けるのなんて、特級だけでしょうし」
「やはり、夏油傑が"アレ"の封印を解いたのか。」


いやいや、同じこと何回も繰り返さなくていいでしょ。
アンタらと違って、僕はまだ若いんですけど。
今年やっと二十代に乗り込むところなんですけど。

任務続きの身体をこんな面倒な会議に引っ張り出され、僕の機嫌は頗る悪い。
───早く、の様子を見に行ってやりたい。

強くなるって覚悟を決めたんだ。
めそめそしてる暇なんて、あの子には無い。


「それで、あの呪霊の解剖は進んだか?」
「いや普通に考えてまだでしょ。帰ってきて三時間も経ってないし」
「……」
「それに、硝子にはあの子の面倒を見てもらってますし」


そう返しながら、僕はポケットに手を突っ込んだ。


「報告に上がっていた娘か」
「そうそう、多分あの村の巫女さんですよ」
「その娘が祓った………というのも、報告にはあった」


伊地知は何をどこまで正直に報告してるんだよ。

上層部のひとりがそう口にした途端、それを合図にしたかのように、会議室がざわつき始めた。
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