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君がいた常夏

第10章 顛末


「止めるな十神……だ、誰だッ!!?」
「うおっ、マジで誰だオメー!?」
出てきた人物を見て、終里も左右田も驚いている。
知らない黒髪の太ましい男に助けられた。
しかしその巨大なシルエットも声も口調も、かなり心当たりがあった。
「俺は十神白夜だ。……少なくとも、さっきまではそうだった」
無いメガネの位置を直す動作をしながら、十神と名乗った男が物憂げな表情で目を逸らす。
「さっきから騒がしいな。テメーら一体何してやがる?」
「ここはどこなのですか? わたくし達、先程まで島に居ましたのに……」
「ちょ、ちょっと赤音ちゃん、一旦カムクラ離してあげなよ」
「や、俺はカムクラじゃなくてだな……」
起きた奴らが段々と周りに集まってきた。
ほぼ全員起きたみたいだが、七海と希灯の姿は見当たらない。
十神は別人みたいになってるし、何人か居ないし、俺もカムクラそっくりらしいし……何がなんだかさっぱりだ。
ジャバウォック島で修学旅行させられてたのに、今度は何だっていうんだ。勘弁してほしい。
この場の状況に眩暈を起こしつつ、俺はただ狼狽するしかなかった。









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