第10章 顛末
「クソッ、何が希望更正プログラムだよ……」
実際プログラムにかけられる前の自分達がどれだけの惨状だったのか知らないが、正気だった頃の精神状態に戻れたからってそれが何だって言うんだ?
外の世界は地獄のような有り様になっていて、平和な島で過ごした希灯もカムクラももう居なくて、七海は人工知能で……手に入ったものより失ったものの実感の方が強い。
未来機関のやつらもウサミも七海も励ましてはくれるが、どうにも希望を抱くには希望がなさすぎた。
「(それでも……前に進むしか、ないんだよな……)」
元の自分の髪型に切り揃えた頭髪と、頭皮にある覚えのない手術痕を弄りながらため息を吐くしかなかった。