第1章 初日
この修学旅行は、他人と親睦を深めることで希望のカケラが埋まっていく。
全員が希望のカケラを集め終えることでようやくプログラムが目的達成となり、現実世界に戻れる仕組みになっている。
みんなを外に出すためには、全員にカムクラとの親睦を深めさせなければならない。
『絶望に染まった人間と……みんなを……。…………いけると思う?。』
「ど、どうでちょうか。やらないことには進行しまちぇんが、接触させること自体がみなさんへの悪影響になるかもしれまちぇん」
『だよね。最悪全員が絶望させられる可能性だってあるだろうし……むしろ、それをやらないはずはないと思う。』
八方塞がりだ。
どうするべきなのか全然わからない。
希灯は近くの監視カメラを見つめる。
『苗木くんたちはこの状況なんとか出来ないのかな?。……出来るなら、もうとっくに対処してるか。』
「でちゅね……」
カムクライズルを警戒しつつ、海水浴に勤しむ生徒たちを見守るしかなかった。