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君がいた常夏

第3章 前提


『じゃあ……カムクラくんはこのプログラム内に残るってこと?。』
「いいえ。アバターは被験者の脳に直接繋がっていることで状態が保たれていまちゅ。つまり、現実の日向くんがプログラムから目覚めると同時にカムクラくんは消えることになりまちゅね」
日向の脳とプログラムの接続が切り離されれば、カムクラは自身のアバターを維持できずに消滅する。
保持も復帰も不可能だ。
『そうなんだ……。』
ウサミの説明を聞いて、希灯は何とも言えない気持ちになった。
絶望の残党を現実世界に出さずに済むどころか、存在ごと消し去れる。
未来機関にとってはこれほど都合のいい処理の仕方はないだろう。
『遅かれ早かれ……消えちゃうんだね。』
どことなく煮え切らない口調でそう返す。
コテージの下から聴こえる静かな波の音が、やけに耳に残った。









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