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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第14章 甘い蜜とうたた寝


『大丈夫だよ、遊佐くんち、凄く綺麗にしてたもん
このソファも大事に使ってたはずだよ』
変な染み…?と首をかしげながら紅海はフォローする

五条は口を尖らせて、わざとらしく拗ねた声を出す
「え〜、あいつんち行ったの? 紅海ちゃん大胆〜」
『もう! ソファ見せて貰うために行っただけで何もないよ!』
言い切った瞬間、ふと頭に引っかかる

何もない?

じゃあ今、私は悟を家に上げてる
あれ?
これって…もしかして、そっちの方が大胆では?

一瞬だけ思考が迷子になるけれど
五条はいつも通りで
勝手に部屋を見回してお祖母ちゃんの札を確認したり
ソファでくつろいだりしている

いや…友達を家に呼んだだけだよね

そう結論づけて、紅海は少しだけマシなルームウェアに着替える
キッチンに立ち、鍋に火を入れて
昨日のカレーを温め直し、冷凍ご飯をレンジに放り込む
生活音が静かな部屋に広がる

『本当に期待しないでね?
自分で食べるつもりで作ってるし、市販のルウだからね?』

ハードルを下げる紅海に、五条はソファに座ったまま笑う
「はいはい、紅海のカレーなら、泥水だったとしても褒めてあげるよ」
『いやそれは褒めずに泥水ですって言って!』

そんなやり取りをしながら、皿に盛り付ける
湯気が立ち上り、カレーの香りが部屋を満たす
玉ねぎをスライスしただけのサラダにドレッシング
次々にローテーブルに配膳される

急須にお茶を入れて、湯呑みに注ぐ

五条は、こういうの良いな…と、その光景を黙って見ていた
紅海が自分のために食事を用意してくれている



そしてスプーンを並べて、紅海も座り
『はーい、できました!』
「じゃ、いただきます」

そう言ってスプーンを取って頬張る五条の横顔はにこやかだ

「うん、うまい!」
『本当?良かったー!ルウの食品会社さん有り難う!』

「たまには、紅海んとこで晩飯とかも良いね?」
『たしかに、一人でご飯食べるより
皆でご飯食べた方が美味しいよね!
高専時代みたいに楽しいかも』
皆でワイワイとタコパをしたのを思い出す

「そだね〜、まぁでも、別に僕単独で食べに来ても良いけどね〜」
とか言って、すぐにカレーを一口放り込む

『え?』
聞き間違えかな?と聞き直すが、五条は再度言わない
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