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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第13章 瞑想とチョコ


しばらくして、瞑想を終えさせる
『どうだった?』
「…眠くなった」
真希が正直に言う

『それ、ある意味正解』

紅海は頷いた
『眠くなるくらい、余計な力が抜けてる』

パンダが腕を組む
「頭の中、ちょっとスッキリした気がする」
狗巻は少し考えてから、
「……ツナマヨ」
と、珍しく穏やかな声で言った

紅海は、その表情を見て微笑む
言葉は少なくても、ちゃんと何かを掴んでいる

「皆、もうすぐ二年生だね」

その一言で、空気が少し変わる
「二年に上がったら、また壁にぶつかると思う。
理不尽なことも、納得できないことも、いっぱいある」

紅海は、ゆっくり言葉を選んだ
自分が誰にも頼れずに遠回りした事を思い出しながら
そして、かつての友人の悩みに
気付いてあげられなかった事を思い出しながら

「でもね、そんな時は……
仲間を頼っていい」

真希が、わずかに目を伏せる
パンダは黙って聞いている
狗巻は、じっと紅海を見ていた

「もし、その時、傍に誰もいなかったら」
紅海は空を見上げる
木々の隙間から、淡い光が差している

「尊敬してる人とか、信じてる人なら、どうするか考えてみて
それで……最後は、自分を信じて動いて」

少し間を置いて、いつもの調子で付け足す
「大丈夫
まぁ、なんとかなるよ
乗り越えさえすれば

辛い事が自分のための、向上への階段になるし
楽しかったことは経験として残るからね」

軽い言葉だ
けれど、軽くすることでしか、渡せない想いもある

生徒たちが、道に迷った時
一人で、どこかへ行ってしまわないように

紅海は、そう願いながら笑った
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