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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第11章 目覚めと目覚め


『悟に言ってもらえると…自信になる』
チューハイをひとくち飲んで、そのまま、柔らかく笑った

その無防備さに、五条は小さく舌打ちする
紅海が酔ってる今なら
聞きにくい事を聞けるかもしれないし
普段、話さない様な事も話すかもしれない

「いや、ズルいな、止めとこ…」

少し面倒になって来た五条は紅海に告げる
「…はぁ…紅海はさ
お持ち帰りされてるって、分かってる?」
『テイクアウトの話?
さっきのお店で…焼き鳥、持ち帰ったっけ?』
五条は、思わず笑った
「ばぁ〜か!違ぇよ」

五条は背もたれに座っていた重心を紅海の方に傾ける
「お前を僕んちに持ち帰った」
視線を合わせる
「この意味解る?って聞いてんの」

紅海は数秒、考えるように瞬きをし
困ったように笑う
『あは、わたし、食べ物じゃないよ?』
少し拗ねたように、紅海が的外れ発言

「ははっ、そりゃそうだ」
五条は笑って、肩をすくめる
「でもさ…他の男に持ち帰られてたら、どーすんの?
今頃、ベッドの中だったかもよ?
小さな酔っぱらいが男の力で押し倒されでもしたら
抵抗できないだろうしね?
だから、僕で良かったね…って話」
『大丈夫だよ』
「は?マジで、大丈夫とか思ってる?
なんなら、紅海が抵抗出来るか試してみようか?」
安易な考えに腹立たしさと心配が混ざり
紅海の手首を取ったが

『大丈夫…悟はピンチの時に来てくれるんでしょ?』
「っ!おまっ!くそぉ…何だよもぉヤな酔っぱらい」

ベチっと自分の額を軽く叩く
「いや、紅海が酔っぱらいだから、俺は、こんなふざけた事言えてんのか」
そのままため息混じりに距離を取ろうとした、その時

『ね?悟…』
紅海が、ふらりと身を乗り出す
『悟の眼、みたい』
細い指が、ためらいなく伸びる
次の瞬間、目隠しに触れ外された
世界が、直接つながる
『…ふふ』
紅海は、目を細めて笑った
『やっぱり…目、合うのが好き』
一瞬
五条の呼吸が止まる
「あーもー、やめやめ!」
いつもの調子で、少しだけ大げさに
「ほら、終了!誕生日会はここまで!」
そう言って、視線を逸らし
「これ以上はさ、色々マズい」
紅海はその意味を理解しきれないまま
「えー」と小さく不満そうに呟きソファに身を預けた
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