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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第11章 目覚めと目覚め


五条の部屋に到着

「ほ〜ら、紅海、着いたよ。五条の宿へようこそ」
鍵を放り投げるみたいに所定の位置に置いて、靴を脱ぐ
そのまま、おんぶしていた紅海を、ソファにそっと下ろした

『…ぅん…誕生日会…しよ』
夢と現実の境目みたいな声
「おいおい、覚えてんのかよ…
しゃーないか…は〜い、紅海さんのチューハイでございますよ〜」
コンビニの袋から取り出した缶を、指先で軽く差し出す
紅海は受け取って、少しだけ嬉しそうに笑った
『えへへ…悟はさぁ…最近、忙しそう…』
「まぁね、色々と」
肩をすくめる
「最強の僕はさ、根回しやら何やら…生徒達の事もあるしね、先を見て動かないといけないわけ」
冗談めいた口調…でも、そこに嘘は混じっていない
『私も…悟の力になりたぃ…』
紅海は缶を両手で包みながら、ぽつりと言う
『何か出来ること、言って?悟のためなら…わたし何でもするよ?』
五条は、一瞬だけ言葉に詰まる
「…お前」
ごくり…と喉の音が聞こえる
「くそ、酔っぱらいめ、勘違いしそうな言い回し止めろよな〜」
照れとも苛立ちともつかない声

「じゃあさ、酔った勢いで聞くけど」
『あはは…悟は酔ってないのに?』
「ほっとけ!はい、質問ね」
パンと手のひらを合わせる
『…なに?』
一拍
五条は視線を逸らしてから、言った。
「お前って…遊佐の事…」
自分でも内心で突っ込む
―バカか聞く質問じゃない
「ゆ、遊佐の事…昔、あいつ助けた時にさ
高熱出したって聞いたんだけど」
紅海を見る
「僕が京都行って看病したの覚えてる?
あん時も、任務の反動だったって事?」
『…うん』
即答だった。
「それって、任務の度?」
『ううん…領域展開した時だけ、そうなるかな…
遊佐くん助けた時が久々だったかも…悟が来てくれた時かな?』
紅海は少しだけ眉を寄せる
『呪力大きすぎて…オーバーヒートして…』
「…領域展開」
五条の声が低くなる
「出来たのかよ」
『えへへ…』
照れたように笑う
『でも、反動すごいし…役に立ってるのか、正直よく分かんない…』
五条は鼻で笑った
「役に立ってないわけないだろ?」
ソファの背もたれに座って、軽く言う
「京都でも東京でも、ちゃんとやってるよ?
それともさ、僕の言葉、信じられない?」
『ううん…』
紅海は首を振る
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