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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第9章 嘘と観光


そして昼食を終えた三人

観光客の流れに混じり東京タワーへ向かった
赤白の鉄骨を見上げて
『わぁ凄い!初めて来る!』
紅海のテンションが上がる

五条は軽い調子で言う
「スカイツリー行く? って言いたいとこだけどさ
京都タワーに似てるって言われたら、テンション下がるでしょ?」

「まぁ似てへん事もないけど…東京タワーの方が観光らしいしなぁ」
遊佐はそう言って、小さく笑った
手には杖、歩調はゆっくりだ
『遊佐くん、疲れてない?』
紅海が気遣うと、遊佐は肩をすくめる
「大丈夫や、 紅海ちゃんの横、歩きたいしな」

五条は何も言わず、その様子を横目で見る
―違和感

『私、チケット買ってくるね、2人はそこに居て』
紅海はチケットセンターへ向かう

遊佐は 紅海が離れたのを確認すると
五条の横に立ち、おもむろに話し出す
「 紅海ちゃん、子供っぽいとこ有るけど、年の割に擦れてへんし、誰にでも優しいし…ええ子や」
五条は、何が言いたいんだ?と言わんばかりの顔をする
「ずっと 紅海ちゃんは京都におると思っとってん
京都は呪術師不足やしな…それが良く解らんまま東京に異動させられて」
「そりゃ、悪かったね、僕が謝ることでもないけど、上の考える事は解んないよね~」
軽口で返す五条はへらへらしている

「ほんでな、焦ってもうたんよ」
何が、と聞いたら負けと直感して黙る
「はは…あかんわ、
紅海ちゃんのこと考えたら止まらへんねん」
「は!?」
踏み込んだ言い方に思わず声が出る
「京都やったらな、
もうちょい時間かけて、ええ距離から口説いたろ思ててん」
軽く肩をすくめる
「せやけど異動やろ
会える回数は減るし、油断してたら他所に取られる」
一拍置いて、視線が五条に向く
「しかも、五条悟…あんたが居る」
笑っているが冗談には聞こえない
「五条さん、六眼って、人の恋心も見えます?」
遊佐は五条の瞳を見つめる

こいつ何言ってんだ、そんなの見えてたら、とっくに…とっくに?
自分の気持ちが掴めない五条
「いや、そもそも…僕と紅海は、そんな関係じゃ」
言い終わる前に 紅海が帰ってきた

『お待たせ!ね?凄いよ!トップデッキのキャンセルが入ったんだって!今からのチケットゲットしたから行こうよ!』
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