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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第6章 烏龍茶と公園


馬鹿みたいで、騒がしくて、嫌いじゃなかった

コップで何杯か飲物を飲んだ頃

硝子が眉をひそめた
「ねぇ、だれ?これ、シャンメリーじゃなくて、シャンパンじゃん」
「え?」
灰原がきょとんとする
「シャンパンって、シャンメリーのイトコとかじゃないんですか?」
硝子が言葉に詰まる
夏油が肩を揺らして笑っている

ああ、これ酒か
そう思った途端、視界がぐらっと傾いた

『悟?もしかして飲んだ?』
紅海が、髪を揺らしながら駆け寄ってくる
心配で自分の顔を覗き込む
何故か、全てが可愛く見えた
理由は分からない

ただ近くに来たその存在が暖かい
『へ?』
気づいた時には、 紅海に腕を伸ばして抱き寄せていた

一瞬部屋の音が消えた

「はいはい、これはダメなやつ」
そう言いながら、硝子は無表情で灰原の目を後ろから塞ぐ
「え?え?なにがダメなんですか?」
「お子様には刺激が強すぎるの」
七海は呆れと困惑の表情
夏油は、ぶはっと吹き出す
「悟、お前、大胆極まりないなぁ」
紅海は、固まったまま動けない
知ってか知らずか、 紅海の肩に頭を埋める五条
紅海は息の仕方を忘れたみたいに声が出ない

次の瞬間、五条が、うっ!と手に口をやる
「気持ち悪…」
その場で吐いた
紅海の目の前で
慌てて、 紅海が手を伸ばす
迷いもなく受け止める

「わーーっ!?」
一同ざわつき始めた

『だ、大丈夫!?悟、ちょっと座って…ねぇ、ビニール!タオル!』
紅海は制服を汚しながら、五条を抱き締めた形で背中をさする

そのまま、 紅海に介抱される
こんな事初めてだ、情けなくて、視界が滲んで
それでも、あの暖かさは妙にはっきり覚えている

あれが最初だったのか
それとも、ずっと前からだったのか
いつから、自分は 紅海の事を…
答えが出る前に、現実の世界に引き戻される…
カーテン越しに朝日が当たるのが解る

「夢か…」
二日酔いで頭が鈍い
高専時代の楽しかった想い出

ん?いや待てよ
昨日?二日酔い?公園?ベンチ?膝枕!?
「ヤバ!…っつう…」
ガバッと起きた五条は、頭痛で頭を抱える
所々、覚えてない部分もあるが、記憶が少しクリアになってきた

スマホを見るが着信なし
五条は、 紅海の名前をタップした
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