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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第6章 烏龍茶と公園


紅海は、自分のコートとストールを五条の方に引き寄せて
五条と自分に半分ずつ掛けた
『これで、少しはマシかな』
膝の上の重みは変わらない
呼吸は穏やかで規則正しい
先程まで気分悪いとか言ってた人間を起こして鞭打つ事は
紅海には出来なかったので、暫く膝枕を続けている
手の持っていき所がないので悟の肩にソッと置く

通りがかりのカップルが、ちらりとこちらを見る
「あそこ見てみ?イチャついてる」
ひそひそ笑いながら通り過ぎていく
『ちが…っ』
今さら否定する相手もいない
顔がじわっと熱くなる
(自分なんかと誤解されたら…それこそ悟に申し訳ない)
悟の肩を揺らす
『ねぇ、悟…そろそろ起きてよ…風邪引くよ』
反応は無い
『変な誤解されちゃうし…』
「誤解されたら、何か都合悪い事あるの?」
膝の上から聞こえた
『だって、悟、モテるから…私なんかと変な噂立ったら大変だよ?
いろんな女子達に、ヤキモチ妬かれて面倒な事なるよ?』
そう言い返しながら
『…ん?』
さっき、返事したよね?
覗き込んだ瞬間
蒼い瞳と目が合う

完全に、起きてる
『え!?ちょっと!!起きてるよねこの人!! いつから!?』
「んー…さあ?いつからかな?」
五条は、まだ膝に頭を預けたままだ
やけに機嫌良さそうに口角を上げる
「 紅海と誤解されるのは別に良いとしてさ
知らない女子にヤキモチ妬かれても痛くも痒くもない」

『もー…誤解されて噂されたら後が大変だよ?』
困った顔をする 紅海
「それは、 紅海は俺と噂になるの嫌って事?
誤解か真実かは、 紅海の気持ち次第じゃない?」
何故か心がギュっとした、五条がどんな表情をしているか確認出来ない
緊張する
『さ、悟…まだ酔っ払ってるでしょ?』
ははっと五条は笑う
「…なぁ、 紅海」
心臓がハネる
『な、なに?』
「… 紅海の膝、あったかい」
紅海は口をあんぐり開ける
『もう…悟のバカ!変態!酔っぱらい!起きろー!』
バシバシ叩く
「はいはい、起きますよ」
五条は、のそりと起きて、ほいっと 紅海にコートとストールを返す
足元がふらつき… 紅海が支える
『ほら、宿舎まで送ってくから』
酔った足取りで送られる五条は 紅海との夜の散歩を楽しんだ。
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