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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第22章 ブーケと夢の国


すごい!幸せお裾分けされちゃったみたい

もう、次に結婚式にお呼ばれするなんて無いかもだから
めちゃくちゃ嬉しい!
白い花は、柔らかく香っていた

紅海は、続きの披露宴の時間を、ゆっくり味わうように過ごしていた
最後に新郎新婦が出口で見送りをする
紅海は太田の前に立った

『太田さん、結婚おめでとうございます』
太田が、ぱっと笑う


「紅海ちゃん、来てくれてありがとう!
ブーケまで当たっちゃって、ふふっ、良い男に出会うのよ?」
太田は紅海の手を軽く握った。

「またご飯行こうね」
『はい』

式場を出ると、外は夕方の空気になっていた

柔らかな風…少し冷たい春の香り

引き出物の紙袋を手に、紅海は隣を歩く
隣には七海建人

駅へ向かう道は同じ方向だった
しばらく歩いてから、七海が口を開く
「怪我の具合はどうですか」
紅海は少し考えてから答える
『うん、大丈夫…まだたまに痛むけど』

肩をすくめる
『硝子が無理するなって言うから』
七海は頷く
「それは正しい判断です」

少し歩いてから、また言う

「新学期も始まりましたし…教師業も忙しいでしょう」

紅海は笑う

『1年はさ、まだ一人なんだけどね、凄く優秀だよ、
ね?七海ってさ、わたしより教師向きだと思うんだよね…』
「そうですか?自分では解らないですね」
『ふふっ、悟と正反対な先生になりそうだなぁ』
「遠慮しておきます…」

紙袋が手の中で揺れ
紅海は、余韻に浸る

『は~っ、今日は楽しかったなぁ~、夢の国すぎる!』
紅海の幸せそうな笑顔をみて
七海は静かに笑う
「そうですね」

夕暮れの街を、二人の影が並んで伸びていた
その時だった
「やぁ、何?どしたの?」
軽い声が横から落ちる、二人が振り向くと
五条がポケットに手を入れたまま、少し首を傾けてこちらを見ている

紅海は驚いた
『あ、悟!』
五条の視線は紅海のワンピース姿を見て首を傾げる

「紅海、いつもと雰囲気が違うね?」
『あ、これ?』
紅海は自分の服を見て笑って、くるっと回る
『七海と共通の友達の結婚式だったんだよ』
「え?」
五条の眉が少しだけ上がる
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