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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第21章 隣と桜


それから、夜のカフェバーに行き着いた

お店は、照明は暗く、カウンターのランプだけが丸く光を落としている
『オシャレ!』と、紅海が、何か有る度に感激する

五条は皿の上のデザートをフォークで崩しながら、隣を横目で見る
紅海のグラスは、淡いピンク色のカクテル
氷を回すたびに、果実の匂いが立つ

紅海は頬が少しだけ赤い
「飲みすぎないでよ?」と窘められるが
まだ、大丈夫!と、へにゃっと笑う

紅海は、酔うと少しだけ距離が近くなる
普段は一定の距離を保つ人間なのに、酒が入るとそれが緩む

これは、少し酔ってるなと、五条は確認…
酔った紅海も可愛いし、普段の彼女も愛おしい
だから、ふざけて
「ほら、酔っぱらったら、また僕が連れて帰らないといけないんだよ?まぁ、別に嫌じゃ無いんだけどね…酔っ払った紅海は、凄く素直だしさ」

紅海はグラスを見つめながら言う
『酔っても変わんないよ…多分』

「ははっ!どの口が言ってんの、こないだ送っていった時凄く素直だったんだけど?」
『え…ほんと?』
「うん…“わたしがピンチになった時は、悟が助けに来てくれるんでしょ?”とか、言ってた…普段自分で何とかする紅海が珍しかったの覚えてるよ」

『え…嘘…恥ず…』
グラスを軽く揺らす紅海
『…守られるの、あんまり好きじゃなくて…助けに来てくれるのは、ちょっと嬉しいのかも?』
「意味違うの?」
肩をすくめる五条
『守る…は、完全に委ねてる状態、助ける…は、手を貸してくれる…みたいな?』
「ん~、まぁ、そう言われると、そう?」

2人の沈黙…周りのグラスの音が聞こえる
『守られるとさ…』
ぽつりと…言葉を探す
『誰かが代わりに危なくなるでしょ』

五条はフォークを皿に置く
紅海の方を向く
「僕なら死なないよ?」
さらっと言う
紅海が顔を上げる
『でもさ…万が一って事が有る…承太郎も徐倫を守ったから負けたんだよ?』
「ん?ジョジョの話?」
『うん…後さ、フェアじゃない気がする』

五条は肩をすくめる
「じゃあさ、僕がピンチの時は、君が助けに来ればいいじゃん」

『ぶっ!なにそれ…ふふっ』
「対等でしょ?」
『じゃあ、全力で助けにいく』
紅海はしばらく笑っていたがカクテルグラスの縁をなぞる
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