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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第19章 呼び捨てと歓迎会


「同期か…」
『伏黒くんは、まぁ、今は一人だけど、後々合流する子もいるかもしれないし…その時は、同期を大切にすると良いよ』
会計を終え、寮へ戻る分かれ道

『私の家、悟が知ってるから特に迎えに行かないけど
ゆっくりめに来てね?準備あるからって、重々言っといて』

「…解りました」

一瞬だけ、伏黒がこちらを見る
「先生、準備とか無理しなくていいですよ…あの人、無茶振りが過ぎるから」

思わず笑う
『それは知ってる〜』
紅海が手を振ると、彼は小さく会釈して去っていった

家に着くと、台所から出汁の香り
浅葱に丁寧にお礼を伝え、続きを手伝う
皆で食べられるように鍋にしたそうだ

準備に追われている所にチャイムの音


五条と伏黒だ、早い!
扉を開けて、とりあえず、どうぞどうぞと通す

「こんばんは、さっきはありがとうございました」
『いえいえ、お役に立てて何より』
軽い挨拶を交わす
伏黒の後ろから五条が続く
「やっほー紅海、ちゃんとゆっくり来たでしょ?」
『もー、まだ、準備すんでない!手伝ってよ?』
どこがだ、と言いたくなる速さで来たので、少し文句を言う

「解ったよ、おじゃましま…ゲッ」

視線の先
キッチンの中に、紅海の祖母、浅葱がいる
五条の口角が、ほんの僅かに引きつる

「あれ? 紅海のばーさ…お婆様
何? 一緒に住むことになったの?」

軽口のつもりだろうが、浅葱の目は、ひきつった顔を見逃さない
「私が居ちゃ都合が悪いかい?妖怪見たような顔して 失礼な男だね
結界札の調整で滞在してるだけさ…あと数日で帰るよ」

空気が一瞬、ぴんと張る
その横で、伏黒が静かに頭を下げた
「本日はお招きありがとうございます。伏黒恵です」

ちゃんとしてる…姿勢も真っ直ぐ
浅葱はふっと口元を緩める
「まあ、ちゃんとした子だこと
どこぞの白髪とは大違いだね」
「え、紅海、僕泣いていい?お婆様がイジめるんだけど」
わざとらしく紅海の背に隠れる五条
『ふふふっ…自業自得でしょ~』

浅葱は鼻を鳴らし、五条を見る目だけ厳しい
「先生なら先生らしくしな、あんたが一番子供じゃないか」

暫くして、テーブルに運ばれる鍋
蓋を開けると、昆布出汁の香りが湯気と一緒に立ち上ぼる
鶏肉、白菜、春菊、豆腐
たくさん具材が入っている
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