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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第17章 孤高と孤独


══閑話══

紅海は、あの日の五条の背中を思い出す
いつも誰よりも高い場所に立っている背中

手を伸ばせば届きそうなのに
決して同じ地面には降りてこない距離

最強である事は、呪術師としては、きっと祝福だ
でも同時に、呪いなのかもしれないと紅海は思う

隣に並ぶ者がいない景色…

紅海ならきっと孤独で堕ちてしまうかもしれない

だが、五条は最強で、誰よりも高い場所に立っている
そして、戦いを楽しめるほどの高みを目指す人間で
どこか、人より遠くを見ている

紅海は、それをちゃんと理解していて
きっと、同期の自分なんかより、強さを優先するんだろうな…
という事も思っている

それなのに、五条に抱き締められた日の事や、
紅海の肩に五条の手が触れた日の事を思い出すと
ほんの一瞬、五条の人間の部分が見えた気がしてビックリした

紅海は他人の孤独には、直ぐに気づくのに
自分の孤独には鈍い
自分が大切にされる未来は、昔から現実味がない

五条の孤高は
「誰も並べない高さから、より高みを目指す心」

紅海の孤独は
「誰に並ばれる事をも受け入れられない、懐疑心」


「自分は最終的に一人」という前提で生きてきた2人の共通点だ
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