第17章 孤高と孤独
『わたし、特に五条くんに厳しくしてるつもりじゃ…
どちらかと言えば、五条くんの方が、わたしに厳しい気も…』
「ぶっ!!流鏑馬さん、意外に言うね」
『あっ!別に気にならないから!大丈夫だよ!
感じた事、言っちゃっただけで!』
否定はしないのか…と、ますます面白くなる夏油
「っせぇ!先行ってろよ!」
逃げた…何だよアイツ、俺のペース乱しやがって
五条は、一人しょうがないので本屋に向かう
「いや、そもそもおかしくない?
別に本屋行くとか言ってねーじゃん」
舌打ちしつつ五条はサングラスを指で押し上げ歩き出す
数十分後…夜のファミレス
窓の外は黒く、ガラスに店内の光が映り込んでいる。
入り口のドアが空いた時の電子音がなる
「やぁ、悟、遅かったじゃないか」
すでに席にいる夏油が、わざとらしく言う
「誰のせいで!」
ドカッとソファに座り、悟が睨む
硝子はストローをくわえたまま視線だけ上げる
「ちゃんと読んできたのかい?」
傑の声は静かだが、ニヤッと火種を投げる
「はいはい、読んできましたよ!ほら!」
悟が携帯を目の前に差し出す
画面いっぱいに、布面積の少ない女性、挑発的なポーズ
「うわー、最低…」
こんな場所で恥ずかしげもなく見せる五条に硝子が即座に引く
『何々?…えっ』
紅海が身を乗り出した瞬間
「ほら、流鏑馬さんは見るもんじゃない」
傑の手が自然に紅海の視界を覆う
「悟、気を付けろよ」
「何が〜?待受にしよ…」
悟がわざとらしく操作する
ホーム画面に、刺激の強いビジュアル
紅海は、目を瞬く
グラビア…ファッション雑誌の綺麗なモデルさんの特集
と思っていた、この認識がズレていた事に今日気付く
思ったより紅海には過激だった
『…でも、綺麗な人』
ぽつりと…三人が一瞬、止まる
紅海は自分とは違う身体のラインや、余裕のある視線
見せることを恐れない姿
自分にはない魅力だと真剣に思う
そして…
五条くんは、こういう人が好みなのかな?と思う
場の空気を変えようと夏油がグラスを五条に促す
「ほら、悟。ドリンクバー頼んどいたから飲めよ」
「お、気が利くね」
一口飲む
…ブーッ!
炭酸が霧状に飛ぶ
『びぇ!!』
紅海の頭から制服に、冷たい飛沫
「傑!おまっ、これ青汁とコーラ…あと何混ぜた!」
五条は怒り心頭