第18章 迷宮-ザガン-
レイ「…;」
アラ「わ、やあ…」
冷や汗を流す私の隣でアラジンが戸惑いながらも巨大な生物に軽く声をかけた。
すると、『ハチミツちょうだい』と言い続けだした。
私たちは攻撃して来る気配のないこの生物をどうしようかと少し立ち止まっていたら何処からか歌が聞こえてきた。
その直後に目の前の巨大生物が突然暴れ出した。
アリ「うわぁぁぁあああ!!」
白「なっ!!」
レイ「やばっ!」
(ルナリアっ…!)
私は無意識に剣を手から抜き出して相手に切りかかった。
ザシュッ…!
手応えをしっかり感じ取りながら地面へと着地した。
私は唖然としてるアリババに「早く戻ろう!」と声をかけて皆の手を引いた。
ハァハァハァ…
私たちは全速力で走ってさっきの広い空間まで戻った。
レイ「ここまで来たら大丈夫かな?」
アリ「多分な…。助かったぜレイ」
・・記憶が無くても動きは前と変わらねぇな。
モル「突然、凶暴化しだしました。」
レイ「そうだね。
私の気のせいかもしれないけど凶暴化する前に何か歌みたいなの聞こえなかった?」
・・・それが聞こえてから凶暴化したとおもうんだけど。
皆にそう聞くが誰も聞いた覚えが無いみたいで私の勘違いだったのかもしれないとこの話を終わらせた。