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稀人 ~異国の姫~

第18章 迷宮-ザガン-






『ここに来たのも何かの縁かもしれぬな。』


レイ「え、それはどういうこと?」





私はアモンのその言葉に食いついた





『ここのジン、ザガンは生き物の生命エネルギーに干渉し植物を操るジンじゃ。
生命エネルギーを操れるということはお主の記憶に作用してる副作用に干渉して取り払うことも可能なはずじゃ』


アリ「!!じゃあここを攻略すればレイの記憶を取り戻せるのか!?」
・・本当なのか!!


『可能性は高い。
…そろそろ時間じゃ…』



アリ「もう消えるのかよ!!もっとなんかないのかよ!」



『…アリババ、…もうすぐ産まれる』




アモンは最後にそんな言葉を残して金属器へと戻った。




アリ「は?…何が、てかキモいな」
(何言ってんだ)



レイ「…何が産まれるんだろうね」



アリ「いや、そんなことより俺たちがここを攻略する理由が増えたな!」


その言葉にモルジアナ、アラジンは頷いた。


レイ「ありがとう。私もみんなの事を思い出すために必ずここを攻略しよう。」



私は自分の記憶への糸口を掴めて安心したと同時に迷宮ザガンの攻略を失敗することが許されなくなり緊張してきた。






アラ「進もう!」







アラジンの掛け声とともに私たちはザガンが用意した道を進み出した。
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