第16章 シンドリア
紅玉「ねぇ、記憶はいつから消えてるのぉ?」
レイ「いつ?んー、紅玉さんはバルバットっていう国知ってる?
私、そこにいたみたいなんだけどそれまでの記憶が無いんだ。
だから、バルバットにいた時に記憶を失ったんだと思う。」
紅玉「…知ってるわぁ。私とあなたがあったのは私がバルバットに向かう時ですもの」
レイ「そうなんですか。じゃあ私と紅玉さんは友達だったんですか?」
私がそう聞くと紅玉さんは「えっ」と驚いた声をだした。
その後に「んー」と考える仕草を取ってから呟いた。
紅玉「友達、だったのかしらぁ」
レイ「?それじゃあ今友達になりたいです!」
紅玉「本当に!とても嬉しいわぁ!
あ、友達なら私のことは紅玉でいいわよぉ」
・・年は同い年ぐらいなのかしら?
レイ「本当?ありがとう!!
私のこともレイでいいよ!」
・・・私が王族ってことは教えない方がいいかな。紅玉まであいつらに狙われるかもしれない。
この後私は紅玉に煌帝国のことを聞いたり、私のいた世界のことを話した。
そうこうしているうちに日がだいぶ傾いて空が紅く染まっていた。