第16章 シンドリア
この後私はシンドバッドさんにシンドリアを守っている結界が破られたのだと教えられ3人で広場に向かった。
そこには黒いルフを宿した1人の青年が居た。
シン「なっ!お前はっ!何故ここにいる」
ジュ「おー、久振りだなバカ殿!」
どうやらシンドバッドさんとは知り合いのようだが仲は良くなさそうだ。
そんな2人を見ているとふと青年と目が合った。
ジュ「あ?お前レイじゃねぇか!
こんなとこに居たのかよ!!」
無邪気な笑みを浮かべてこちらに向かって来た。
レイ「え?…あの、私の知り合いの方ですか?」
どう考えても向こうの様子からすると知り合いだろうとしか思えないが私からすれば初対面としか思えないので申し訳ないがこう言うしかなかった。
青年の方からするとこの答えは予想外すぎたようでフリーズしていた。
レイ「あれ?あの、大丈夫ですか?」
私は彼の元まで行って肩をポンポンと叩いた。
するとガシッと肩をいきなり掴まれた。
レイ「え?」
・・・最近よく肩掴まれるなぁ
肩を掴んで何か言われるのかと思っていたらいきなり抱き抱えられ浮遊魔法で一瞬で地上から離れて行った。
レイ「えっ!えぇぇぇぇ!!」
・・・うわ!飛んでる!何これ新手の誘拐!!