第16章 シンドリア
気がつくと私はベットの上にいた。
ヤム「やっと気がついたのね!
ゴメンね、いきなり抱きついたりして」
レイ「いえ、大丈夫ですよ。心配をかけてしまってすみません」
・・・あれぐらいで倒れるなんて…
アラ「お姉さん、入っても大丈夫かい?」
扉の向こうからアラジンの声がした。
ヤム「ええ、大丈夫よ。レイも目が覚めたわ」
アラ「本当かい!」
嬉しそうにアラジンが部屋に入ってきた。
レイ「アラジンにも心配かけたんだね。ごめんね…」
私は自身の身体の変化に違和感を感じた。
そんな私にヤムライハさんが真剣な顔をしてこう言ってきた。
ヤム「あのね、あなたが倒れている間にあなたの身体を調べさせてもらったわ。
…勝手にやるのは悪いと思ったんだけど何か悪いことがあってからじゃ遅いと思って」
申し訳なさそうにしているヤムライハさんに私は「大丈夫ですよ」と言い続きを促した。
もしかしたらこの違和感の正体がわかるんじゃないかと思って。