第14章 ーバルバッドー 戦い
私がこういうと全員渋々だが納得してくれた。
私はありがとうと言い皆に離れるように言った。
レイ「お待たせ。さっさと終わらせようか?」
キサ「ほお、クロムの力がどれほどか見せてもらおう」
私はルナリアの柄の飾りである三日月とソレイユの柄の飾りである太陽をカチッと合わせた。
そして、ルナリアを地に突き刺しソレイユを天に向けた。
レイ「天は地に、地は天となり陽と陰が反転せし時、天は裂け地には荒れ狂う。
レイチェル=ヴァーフハイト=クロムの名において命じる、全ては我に従え!!」
そう唱えると空には暗雲が漂い稲妻を走らせた。
キサ「王家の力をここまで引き出せるのか!
やはりお前の力は役に立つ。」
そんな中でも悠長にキサラギは構えていた。
レイ「あなたに力は貸さない。
それにこの一撃で終わりだよ…
天裂く光の刃、敵を貫け!!」
最後の言葉を合図に特大の稲妻が私の前からキサラギまで連続で落ていった。
ズダダダダダ!!!!
私が放った攻撃はキサラギの影を跡形も無く吹き飛ばしたようだがあいつの声は響いてきた。
キサ「ククク、幾ら今の肉体を攻撃しても私は倒せない。
だが、ここは引くとしよう。
必ずお前には我がフィズナ帝国の力となってもらうぞ。」
そう言ってキサラギの気配はきれいに消え去った。